半世紀少年のモダンアート |
11月16日 極小美術館で開催の第5回企画展 『中風明世』展を紹介しました。 作品は45才からのもので、 鮮やかな赤と青の中にステンレスの金属片が数本、 縦に貫かれているものや、 メタリックなシルバー、浮き出るグリーンが印象的な作品が展示されています。 館内に入ってすぐ目に飛び込む 赤と青の作品は対称になっていて、 赤は「生」の喜びを表し、 金属片は遮断する「無情」を表現しています。 青への変化は東日本大震災が与えたそうです。 どちらの作品も、色の重なりが鑑賞者を「色」の奥へと引き込み、 縦に貫く金属片が視覚を不思議な空間にさまよわせます。 グリーンの作品は「神楽坂」。 都会に溢れる木々の様子ですが、岐阜=緑から展示されたようです。 シルバーの作品は「BORDER」。 生と死の境界を表しています。 「心の赴くままに表現している…」 こう話す中風さんは、 自分自身を「半世紀(年令51才)少年」と言っていました。 率直に「表現」と「自身」の感覚を楽しんでいて、 「生きていることとは…」など、「今」の自分の存在を実感し、 その存在感で突き詰めた“一瞬”の作品作りをしているように感じました。 「中風明世」展は2012年3月11日までですが、 同時に新進作家の「島花梨」展も開催されています。 こちらは“気泡”が漂う「色」の世界です。 ――――――――――――――― 極小美術館の入館は無料ですが、観覧には連絡が必要です。 連絡先電話番号は、090―7916―4754です。 ( 担当 高野 ) テレホンサービス164チャンネルで最新の話題放送中 |
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