放送日 8月14日〜16日 AM7:00〜

今年、山洞の早崎正幸さん(79歳)が、第二次世界大戦終戦から約2年間のシベリア抑留体験をつづった手記 「極北に囚われて 一少年兵士のシベリア抑留記」を自費出版されました。

今回、終戦記念特集として、8月14日〜16日 朝7時から、その体験談を放送しました。


早崎さんは、昭和20年2月10日 19歳の時に和歌山県加太町中部75重砲隊に入隊。

出征先は満州の北の端、ソ連国境の最前線の黒河省孫悟で、マイナス40度にもなるという酷寒の地でした。

8月15日 終戦を迎えた時は転属先の新京で、命があったもののソ連の捕虜に…

“東京ダモイ(東京へ帰る)”の言葉にだまされ、大型輸送用貨物車に乗せられソ連のブラゴエチエンスクへ、そしてシベリアへと連れて行かれました。

酷寒の地、捕虜の身、強制労働、戦友の死、母への想い、生きる…

シベリアでの2年間の抑留生活は、如何なるものだったのか…

そして、帰還。 本物の“東京ダモイ”の言葉を聞き、胸に溢れてきた数々の想い…


最後には、「人間の尊厳を奪い、お互いの憎しみを生む戦争はもう二度と起きて欲しくない。生き延びた私たちは戦争の醜さ、悲惨さを風化させてはいけない。」と、平和への思いを語っています。